私たちの取り組み

天間荘のあゆみ

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 天間荘は社会福祉法人信愛会の3番目の施設として昭和59年4月に開設されました。それまで、信愛会ではふたつの保育施設を運営してきましたが、天間荘において初めて老人福祉事業に取り組むこととなりました。それは、当時、姉妹法人である財団法人復康会鷹岡病院において老年性精神障害の人たちへの治療の中で「痴呆老人を医療面だけではなく、福祉の面からも扱うことができないか」という考えが生まれたことに端を発します。しかし、痴呆性老人を専門とする老人ホームの建設には、当時はまだ周囲の理解が十分に得られず、設立までには多くの困難を要しました。しかし、この頃からマスコミなどが痴呆老人問題を取り上げ始め、高齢化が進む中で次第に世論の認識が深まっていきました。そして、対応を急務とした県や市と財団法人復康会の全面的な協力を得て、昭和57年10月に正式な書類を関係機関に提出し建設が始まりました。

 富士市北西部の天間地区に、霊峰富士を背に、南に富士市街、西に富士宮市街を見下ろし、駿河湾を望む景勝地にブーメラン型のユニークな構造を持つ、特別養護老人ホーム50床、ショートステイ6床として開所しました。その後、在宅介護支援センター、居宅介護支援事業所を開設し、地域に密着した介護ケアに取り組んでいます。

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天間荘のいま

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 平成12年の介護保険法の制定により老人福祉は「措置」から「自己決定」に基づくご利用者本位の制度となりました。それに伴い、特別養護老人ホームは"生活の場"として、ご利用者一人ひとりの尊厳や意志を大切にしたサービスへの転換が求められています。

 天間荘でも、特別養護老人ホームはもちろんのこと、在宅部門であるショートステイ、ホームヘルプサービスにおいてもご利用者のペースに合わせた介護を目指しています。

 また、住み慣れた町や地域でいつまでも、安心して暮らすことができるように、高齢者やその御家族の方を支援していくことも、私たちにとっては大きな課題です。てんま地域包括支援センターや居宅介護支援事業所、配食サービス、ボランティアの皆さんとの協働などを通じて、地域の老人福祉の拠点としての在り方を探っていきたいと思っています。

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天間荘のこれから

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 時代は高齢化社会から高齢者社会へと移行しつつあります。それに伴い、高齢者が生涯を通して「自立した個人」として生活できるよう、私たち天間荘は入所・在宅サービスの両面から新しい見解を持って事業を展開していきたいと思っております。

 現在、特別養護老人ホームは施設そのものの見直しを求められる時代に突入しています。施設の在り方として「家庭に近い生活」を実現するユニットケアへの整備が求められていますが、ご利用者はハード部分の個室だけを見て入所を考えるわけではなく、ソフトとしての「個室の質」を求めています。私たちは個室、ユニットケアという枠にとらわれず、特別養護老人ホームの持つ認知症ケア、福祉ターミナルケア、機能訓練などの多機能性・専門性をいかしたサービスを検証し、新しい特養の姿をご利用者のニーズに反映させていきたいと思っています。

 また、同時に在宅ケアをサポートする在宅サービスがより重要視されてきています。その中で、地域における介護サービスの拠点として、「地域ケア」体制を確立すべく、スタッフ一同、今の時代に望まれるサービスをご利用者の皆さまに提供できるよう、いっそうの努力をしていきたいと考えています。

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