富士わかば保育園では平成2年より縦割り保育を実施しています。2才、3才、4才、5才児の幼児を18~20名の3~4グループに分けて行っています。グループでの生活は小さい子たちが大きい子に憧れ真似をしようとします。大きい子は憧れられることにより頑張ろうという気持ちや小さい子に親しみ、一緒にいてくれたり遊んでくれる大きい子にさらに親しみを感じます。少子化の進む中、きょうだいのようなつながりの中で共に育ちあい、子どもの群れが自然と形成されることをねらいとしています。
子どもたちは日々の保育の中で、体をいっぱい動かして遊んだりする中、敢えて新しい運動に挑戦しようとする姿が見られます。ダイナミックに遊んだ後は休息をたっぷりとり、エネルギーを蓄えます。子どもたちは生活リズムをつくることで心身ともに健やかに成長していきます。
なにかに集中して一人で過ごす時間、友達や小さな子と一緒になってエネルギーを発散させる時間。どちらも子どもの成長には欠かせません。保育士はそんな子どもたちを見守り、時には遊びを促しながら、「自分」も「相手」も大切にすることを子どもたちに伝えています。
保育園は子どもたちにとってはもうひとつのお家。遊び、学び、食事をし、お昼寝をする生活空間です。ゆったりとくつろげて、居心地が良いことはもちろんですが、ある時は好奇心を刺激したり、少し緊張感を持つような時間も必要だと考えます。そんなことの積み重ねから子どもたちの身体や心が成長し、安定していくのではないでしょうか。